2017.08.10マーケティング・市場調査

マーケターの元祖は忍者だった!? 口コミと情報獲得のための心得とは?

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「いま、口コミで売れています! 大流行の予感! お見逃しなく!」

最近、店頭での商品POPなどを見ると、このように「口コミ」で広がり、巷の話題になっているという商品宣伝が少なくない。口コミとは、要するに人から人に伝わっていく、物ごとにまつわる噂のことだ。

噂というものは、基本的に知っている人同士の間で交わされるコミュニケーションを通じて、広がっていく。人は心理的に、知っている人から教えられたことを信頼しやすい傾向にあるため、いいものでも悪いものでも、噂は一度広まると、たとえ詳細は忘れてしまったとしてもそのイメージは、根強く定着しがちである。

こうした効果を狙って、この口コミを利用して、商品やサービスを宣伝しようとしたり、口コミで広がっている情報をキャッチし、新商品やサービスの展開に取り込むマーケティング手法、いわゆるバズマーケティングが増えているのである。

実はこの人から人に伝わる情報を仕事の上で駆使していた人たちがいた。それが、忍者である。小説や映画の中で活躍する忍者たちは、摩訶不思議な忍術を駆使し、人間離れした戦闘術で迫りくる敵をバッタバッタと倒したり暗殺を成功させたりする。

多くの人が、「忍者=戦闘集団」というイメージを持っているだろう。しかし、実際の忍者は単なる戦闘集団、暗殺集団ではなく、噂や地域の人たちからもたらされる情報を収集する諜報活動こそがその本領である。

現代に忍者・忍術を伝えている「江戸隠密 武蔵一族」の18代目当主・柴田朱雀さんと、武蔵一族に仕える連絡忍び中忍・嵩丸さんに話を聞いた。

「忍者の主な活動は4つに大別されます。敵方の情報を探る『諜報』、自国から重大な機密事項が漏れないようにする『防諜』、暗殺などを行う『謀略』、敵方の橋や道路などを破壊する『破壊工作』です。暗殺や戦闘はあくまでさまざまな任務の中の一部分で、主には情報に関わる仕事が多かったようです。敵方を疑心暗鬼にさせる情報の扱いだけでなく、敵方の支配地域や関係施設に長期間潜り込み、住民や関係者の信用を獲得してから噂や情報を収集するという仕事もありました。場合によっては、十数年その地域で暮らし、要職にとりたてられるような忍も多くいたのです。」(柴田朱雀氏)

任務先で信頼を獲得したからこそ、噂をキャッチしやすくなる。そしてその情報を自国へと伝え、次なる作戦を練りやすくする。これはもはや、今でいうマーケティングの原風景とも言える任務ではないだろうか。

「現地にとけこむためには、コミュニケーション力が欠かせません。気さくに話し、地域に貢献し、相手に安心感を抱いてもらうための、あらゆる方法を使う。奇想天外な忍術であっという間に心理操作してしまうようなイメージもありますが、そうではありません。地道に人の心をつかんでいく努力あってのことでしょう。それができた忍びは、情報を獲得することも流すことも自在に、かつ効果的にできていたようですね」(嵩丸)

なるほど、一口にバズマーケティングといっても、情報を流す側に信頼感がなければ成り立たないものだ。情報を拡散するためには、まず足元である「信頼感」から固める施策が必要になるだろう。

(写真)東京・芝公園にある江戸隠密 武蔵一族の本陣道場。本物の忍術道具が飾られており、忍者体験も申し込みできる。
公式サイトはhttp://ninjawarriors.ninja-web.net/

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