データマーケティングを制すためのマーケティングデータ分析の方法とは
IT化が進んだ現代では、各企業がマーケティングに関わる膨大なデータを取得できるようになりました。
Webサイトへのアクセス状況や購入した商品の情報などのデータは、今後の利益につながる可能性を無限に秘めています。ただし、このようなデータは企業内にただ蓄積されていくだけでは意味がありません。データを企業利益に結び付けるためには、適切な分析を通して顧客の購買行動の傾向を読み解く必要があります。
しかし、どのデータをどのように分析すれば良いのか、頭を悩ませている企業も多いことと思われます。そこで今回は、マーケティングにおける効果的なデータ分析方法についてご紹介します。
データマーケティングの実用例
ある商品の購入者情報から男女比や年代別などの統計を採った結果、「20代の女性が多く購入している」という情報を得た事例を考えてみましょう。企業はこの結果をもとに、アピールを行うべきターゲットを「20代の女性」に絞り込み、より効率的な販促計画を練ることができます。反対に、獲得した情報から購入者が少ないグループを見つけ出し、対策を講じることも可能でしょう。
また、「Aを購入している人は、Bも購入する可能性が高い」という分析結果が出た場合は、Aの購入者に対して同時にBをすすめることにより、売上が伸びるなどの予測を立てることができます。
さらに、商品のリピート購入者から集めた「満足度」や「感想」、「不満な点」などの情報を分析することにより、今後の商品開発やサービス改善、競合商品との差別化など、さまざまな戦略に役立てることも可能です。
マーケティングデータ分析のポイント
データ分析自体は、統計ソフトなどを用いることにより容易に行うことができます。しかし、分析ソフトを用いても、対象データや分析方法の選択など基礎的な部分を誤ってしまった場合、自社のマーケティングに役立つ情報を得ることはできません。
効果的な分析を行うためには、まず分析の目的や背景をしっかりと理解することが重要です。分析を行う前に、自社製品についての課題を整理しましょう。
次のポイントは、分析に用いるデータの選択です。マーケティングにおいて最も重要なデータは、「売上、利益に直結しているデータ」です。例えば、オンラインショップにおいては、アクセス数や注文数が利益に直結しているデータとして挙げられます。多種多様で膨大なデータを分析する際には、このようなデータの取捨選択が特に重要です。
重要データを見極めるには
重要なデータをピックアップした後は「このデータの次につながっているデータは何か?」「その次は?」など、枝を伸ばしながら各データをツリー形式に並べてみましょう。このツリーを作るプロセスを通して、目的に沿った分析を行うために必要となるデータを見極めることができます。また、ツリーの作成中に混乱してしまった場合は、重要と位置付けるデータを少数に絞ることをおすすめします。
おわりに
マーケティングデータの分析について、その実用例と効果的な実施方法をご紹介しました。
データの分析後は、得られた結果から「次のアクション」を考えることが大切です。
また、分析を一度行っただけでは、正確な情報を得ることはできません。マーケティングデータの分析は定期的に何度も行い、視点を変えながらデータを見てください。分析を繰り返すことにより、自社の利益に結び付いているデータを見つけやすくなり、より精度の高い情報を得られる可能性も高くなります。今回ご紹介したポイントをしっかり押さえて、マーケティングデータ分析を自社利益の向上に役立てましょう。

Web Research Plus お役立ちナビ

最新記事 by Web Research Plus お役立ちナビ (全て見る)
- おバカ質問ウェルカム!? アメリカ合衆国運輸保安庁の神対応システム - 2017年9月21日
- ガソリン補給サービスアプリ「Yoshi」のメンバー増加方法が賢すぎる! - 2017年9月21日
- デキるマーケターはデータから“モテ”る! - 2017年9月21日